今更ですが、こちらの方でこの話題をやっていなかったので書こうと思います。実は講座サービスページのサンプルに同じ内容があります。このサンプルのPDFが「NGS」で検索すると結構な上位に表示されており、「PDFがヒットしちゃうのか」と思ったのが今回の話題のきっかけです。
NGSとは
NGS は Next Generation Sequencer の略です。日本語もそのままですね。「次世代」といえば凄いことができそうですが、具体的には何ができるのかわかりにくい名称です。簡単に言えば、以下の図のように大量の DNA 配列を高速で読めます。また、機種も多く開発されており、ヒトの DNA サイズで数百回を数日で読めるものも存在します。
NGSの現状
PubMedで「Next Generation sequencer」を検索すると右肩上がりで増加しているのがわかります。2016年地点で6,000報を超えております。ジャーナルでは下記図のように、約5報に1報の割合でNGSが活用されており、メジャーな研究手段となっております。
NGSでできること
DNA の全域をカバーして読める為、様々な手法が研究されています。代表的なものは以下の通りです。
・変異の探索
・病気の原因遺伝子の特定
・個人の多様性を検出
Whole Genome-seq
Exome-seq
・網羅的転写解析(Micro Arrayのような)
・新規転写産物の検出
RNA seq
・ヒストン修飾状態
・タンパク質結合部位の同定
ChIP-seq
・網羅的CpGのメチル化状態の解析
Bisulfite-seq
一つ一つはこちらがわかりやすいと思います。
次回はNGSの解析についてお話します。→次回「NGS解析の仕組み」