普段仮想環境でLinuxを使う際、VMware Playerを使っているのですが、その中の便利なツールにVMware toolsというものがあります。
これをいれると、Windows、Ubuntu間でテキストのコピペやファイルの移動、共有フォルダの作成などが使えるようになります。
そのためVMware toolsをいれ、共有フォルダ設定をしてみましょう。
まず通常のインストール方法です。
(注意:テキストのコピペやファイルの移動はできますが、共有フォルダの設定は恐らく失敗します。)
Ubuntuを起動してログイン後、Player→管理→VMware Toolsのインストールを選択します。
そうするとVMware Toolsがマウントされるので、その中のVMwareTools-***.tar.gz(***はバージョン)をどこでもいいので本体にコピーし解凍します。
例)ホームディレクトリにtempを作ってそこにコピー
$ /media/<ユーザー名>/VMware\ Tools/VMwareTools-***.tar.gz ~/temp/
$ tar xvfz VMwareTools-***.tar.gz
※ただし(VMwaretoolsをダウンロードしています)となり、待ってもマウントされない場合があります。そのときはまずは再起動をして同じ操作をし、それでもだめなら管理者権限で起動させてみてください。
解凍されたディレクトリ内に、vmware-install.plがあるので実行します。
あとはデフォルトでOKです。
あとは一度終了してVMware Playerの設定で、共有フォルダを有効にしてフォルダを設定します。
すると/mnt/hgfs/share で(本来は)共有されているはずです。
・・・が。うまくいきません。
/mnt/hgfs/内に何も表示されないのです。
調べてみると14.04のアップデート後から共有フォルダの設定ができなくなっているみたいですね。
というわけで、githubでパッチを手に入れちゃいましょう。
gitコマンドをインストールしていない場合は、まずそちらをインストール。
パッチの入手
コマンドを実行後vmware-tools-patchesというディレクトリができるので、
その中のpatchesディレクトリから使わないvmhgfs以外のファイルを消します。
ここまで終わったら、通常と同様にVMwareTools-***.tar.gzをディレクトリ”vmware-tools-patches”にコピーします。
あとはuntar-and-patch-and-compile.shを走らせれば完了です。
$ sudo sh untar-and-patch-and-compile.sh
/mnt/hgfs/shareが出来ていると思います。
あるいはそれでもだめならこちらを試してみてください。(だめだった時もありました。)
vmware-tools-distrib/lib/modules/source/vmhgfs.tar内のvmhgfs-only/inode.cを改変
VMwareTools-***.tar.gzを解凍すると、vmware-tools-distribができると思います。
その中の
vmware-tools-distrib/lib/modules/source/vmhgfs.tarを解凍するとできる、
vmhgfs-only内のinode.cで、
d_alias となっているところをすべて d_u.d_aliasに置換してください。
その後また圧縮して$ sudo perl vmware-install.plを走らせれば共有設定できているはずです。
コマンド例
$ tar xvf vmhgfs.tar
-> vmhgfs-onlyディレクトリができる
$ vi vmhgfs-only/inode.c
/d_aliasとかいて検索 -> d_u.d_aliasに書き換える
$ tar -cf vmhgfs.tar vmhgfs-only
$ cd ***/vmware-tools-distrib
$ sudo perl vmware-install.pl
毎回ここを呼ぶのが面倒なら、ホームディレクトリにリンクを作っておくといいと思います。
では快適な仮想環境生活を!